リスニング学習をする際、市販の教材・無料の教材にかかわらず、必ずネイティブスピーカーの話リスニング音声とスクリプト(音声の全文が書かれたもの)を用意して下さい。
この点には、初級者でも、中・上級者でも変わりありません。ある程度リスニングに自信が持てると、スクリプト無しでも、たくさんの英語を聴いたりしますが、それはあくまでも英語に慣れるための練習になるだけであり、聞き取れない部分をそのままにしていても、永遠に聞き取れるようにはなりません。スクリプトで確認出来ないような生の英語をたくさん聴いていても、50%以下の理解度でしたら、リスニング力の向上には役立たないと思います。
英語特有のリズムについて
例えば、次の文章を見て下さい。
The job market is more competitive than it used to be.
(就職市場は以前に比べて競争が激しくなっている)
日本語のリズムは多くの言語の中でもフラットだと言われ、全ての単語のアクセントがほぼ均等ですが、英語では、キーワードとなる単語は強く発音され、冠詞、前置詞、代名詞など機能語と呼ばれる単語は
極めて弱く発音されます。
上の例で言えば、job, market, competitive は特に強く発音され、the, is, than
it, toなどが特に弱く発音されます。そのため、英語のリズムに慣れない日本人が聞くと、リズムの谷になった単語はほとんど聞き取れません。
このような英語の発音とリズムは理論的上の知識だけを持っていても、あまり役立ちませんが、一応こういう特徴があることを知った上で、リスニングの練習に入れば効率が高くなるでしょう。